785系300番台は785系をスーパー白鳥の増結用に改造した特急形電車である。

登場の経緯

本編成は当初はスーパーホワイトアローの増結用車両の一つとして1990年に製造された。登場以来スーパーホワイトアローの増結用に使われていたが、2002年にuシート車増結による編成替えで全編成が5両化された際にNE-105編成が余剰となり、長期的に保留車となっていた。その後、2010年4月にスーパー白鳥用の789系基本番台の増結用として改造され、編成番号もNE-303に改められた。

改造内容

スーパー白鳥の増結用への改造に伴い以下の改造が施された。

カラーリングを789系に合わせた仕様に変更。

クモハ785-105の後位出入り台と運転台が撤去され、その部分の窓・客用扉・乗務員扉が埋め込まれた。それに伴い、同車の車両番号はモハ785-303に改められた。

クハ784-5の貫通扉を封鎖し、中央窓の下に字幕式のヘッドマークを設置。この他にも海峡線走行用の保安装置(ATC-L型)の設置や運転台周りの改造が行われてクハ784-303に改番された。

主要機器を789系に合わせた物に変更。

最高速度を140km/hに引き上げ。

これらの改造により、外観や機器等が大きく変わった事とスーパー白鳥への転用によって所属が函館に変更された。また、唯一本州に乗り入れる785系でもある。

歴史

1990年9月1日 スーパーホワイトアローの増結用としてデビュー。
2001年9月 編成替えの際NE-105編成が余剰となり、長期的に保留車となる。
2010年4月 スーパー白鳥の増結用に改造される。
2010年12月4日 スーパー白鳥の増結用として再デビュー。
2016年3月26日 ダイヤ改正で運用を離脱して廃車。

運用

789系の基本番台で運転されるスーパー白鳥の増結用として多客時や繁忙期を中心に運用される。

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